大仁田劇場〜新日本プロレス参戦の経緯
90年代後半〜00年代前半、新日本プロレスに参戦した“邪道”大仁田厚。
ワールドプロレスリング真鍋由アナウンサーとのやりとりが“大仁田劇場”と称され話題に!最終的には二人の間で不思議な友情すら芽生え、プロレスファン以外の視聴者にも広く認知されました。
大仁田が新日本プロレスに参戦することになった経緯は、新日本プロレスに乱入したことがきっかけとなります。それは1998年11.18新日本プロレス京都大会で勃発!自ら立ち上げたFMWを去った大仁田は、長州力への挑戦状を持って新日本プロレスのリングに乱入!それを読んだ長州力は破り捨てると大仁田に殴りかかり、多くの選手を巻き込んで大乱闘!激高した大仁田は「長州、狙うはお前の首一つ!」と絶叫!
大仁田を参戦させるか新日本プロレスの営業部が会議を開いたときに、オーナーのアントニオ猪木は猛反対!しかし新日本プロレスは、年明けの1999年1.4東京ドーム大会へ大仁田を参戦させることを発表!その刺客として差し向けられたのが佐々木健介でした。
今回は、大仁田の新日本プロレス初参戦となる1999年1.4東京ドーム大会「大仁田厚vs 佐々木健介」伝説の東京ドーム入場を考察したいと思います!
大仁田 伝説の東京ドーム入場
当時、日本のプロレス界は『メジャーvsインディー』という構図があり、その背景にはプロレス団体の乱立があります。プロレス団体が乱立することでインディー団体も増え、特にメジャー団体である新日本プロレスの長州力は、インディー団体を毛嫌いしていました。またインディー団体の代表であった大仁田のFMWは長州力からバカにされていました。
まさにこの大仁田の入場は『メジャーvsインディー』の歴史的一歩なのです!
出典:YouTube
大仁田厚入場!
めっちゃ笑顔!
大ブーイングが浴びせられる!
くわえタバコ!
東京ドームは火気厳禁!
手にはパイプ椅子!
対角線上には佐々木健介!左側には大仁田ののぼり!
花道でタバコをふかす大仁田!
背中の“邪道”が眩しい!
不敵な笑みを浮かべる大仁田!
大仁田のパイプ椅子を認めないレフェリー山本小鉄!
山本小鉄が大物幹部、後ろに控える佐々木健介が用心棒に見える!
怖い!
パイプ椅子で佐々木健介に一撃を加え、リングインすることに成功した大仁田!
さらにパイプ椅子を佐々木健介の脳天に振り下ろす!
フルスイング!
えっ
佐々木健介ノーダメージ?!
パイプ椅子の底が吹っ飛んだ!
この後、試合開始のゴングが鳴り、佐々木健介は大仁田をボコボコに!一方的に試合が進む中、大仁田も机上パイルドライバーで反撃…しかしすぐにボコボコに!
追いつめられた大仁田が、仕込んでいたビッグファイヤーを佐々木健介の顔面に放つ反則攻撃!
結果は、5分55秒 佐々木健介の反則勝ち!
納得のいかない大仁田は、「おいっ!お前たちの器量…お前たちの器量…黙って聞かんかい!お前たちの器量を疑うぞ!おいっ!これが!俺の!生き方じゃあっ!」とマイクアピール!
大仁田は大ブーイングの中、ゴミが飛んでくる客席に中指を突き立て退場!
そしてバックステージでは、あの真鍋由アナウンサーと遭遇!いきなり理不尽に絡み暴行!
そう、あの一年以上も続く“大仁田劇場”の始まりです!
出典:YouTube
“邪道”大仁田厚の入場テーマ曲は「Wild Thing」。この曲がかかると大仁田がカッコ良く見えるすごい曲!ちなみに1989年のアメリカ映画「メジャーリーグ」でも使用。
まとめ
1999年の新日本プロレス1.4東京ドームの観衆は62500人!
6万人の大ブーイングを浴びた大仁田!
2020年の新日本プロレス1.4東京ドームでKENTAが大ブーイングを浴び話題となりましたが、なんと20年以上前にKENTAよりも大ブーイングを浴びていた大仁田!
これが邪道スタイル!