時にプロレスの試合は異次元の世界へ変貌します。その中でも特に印象深いのが1994年福岡ドームでの猪木vsムタ戦です。魔性の猪木か?!魔界のムタか?!今回は異次元の名勝負、猪木vsムタ戦を振り返る!
猪木引退カウントダウン1st 猪木vsムタ
1994年5月1日福岡ドーム「’94 WRESTLING DONTAKU IN FUKUOKA DOME」のメインで行われた猪木vsムタの一戦は、猪木引退への布石となる「イノキ・ファイナルカウントダウンシリーズ」の第1弾として行われました。
猪木にとって闘魂三銃士とのシングル対決はムタ(武藤)戦が最初で最後!
異次元対決!猪木vsムタ
1994年5月1日福岡ドーム
「INOKI FINAL COUNT DOWN 1st」
アントニオ猪木vsグレート・ムタ
入場の花道でにらみ合う両者。入場から凄い世界観!
ロープを広げて猪木をリングに招き入れようとするムタ。それを警戒する猪木の手には拳が握られている。
ついに試合開始のゴング!ムタは勢いよく前転し、いきなり毒霧で威嚇!さらにリングから降りて場外をうろつき、猪木と組みあわずムタワールド全開!グラウンドの攻防になるも、場外に逃れたムタはハシゴにぶら下がるという奇怪な行動に!
痺れを切らした猪木はリングに戻ったムタに怒りのローキックを放つも、ムタは猪木の顔面に毒霧噴射!
モロに毒霧を食らった猪木の顔面が緑色に染まる!
さらに至近距離で毒霧を再噴射!
花道で超長距離ラリアット!
場外の本部席テーブルでパイルドライバー!
鉄柱攻撃!
逆魔性スリーパー!
ロープで首絞め!
ムタの猛攻が止まらない!
血と毒霧で染まった猪木の顔面がヤバイ!
猪木は魔性スリーパーでムタをグロッキーに追い込むも、またもやムタが毒霧噴射!
さらにムーサルトプレス2連発!
ジャーマンスープレックス!
ドラゴンスープレックス!
やはりムタの猛攻が止まらない!
しかし最後は一瞬の隙をついて猪木がムタを魔性スリーパーでとらえ、そのまま押さえ込んで逆転フォール勝ち!
試合後の猪木は終始イライラモードで怒りのマイクアピール。
「ムタ!どんな手でも受けてやる!来い!オレの命を取ってみい!あー!?」
「ムタ!こんな勝負じゃなくてオメエのなあ、トドメの勝負の厳しさを本当に教えてやらあ!」
本来猪木の試合は猪木の世界観に染まることが多いですが、猪木のマイクアピールからもいかにこの試合がムタの世界観に染められていたかがわかります。しかし…
ムタの猛攻を受け切った51歳の猪木ヤバイ!
馳浩、ムタを語る
1990年にムタと伝説の名勝負を演じた馳浩、ムタを語る。
どんな選手と闘っても
全ての試合が
グレート・ムタの作品に
なりましたよね。
馳浩 談
まとめ
魔を持って魔を制す。